テクノロジー

Brainlabは、人々に貢献することをモットーに世界各国の医療そしてヘルスケアの質の向上に貢献できる、先進的な医療機器の開発に邁進しています。

世界中の患者の皆様のために優れた医療テクノロジーをお届けし、お客様のニーズや期待に応えるだけでなく、それを上回る高品質の医療機器を開発するという当社の目標は今も昔も変わりません。Brainlabは、この2つの目標を達成するため、優れたテクノロジーを追い求めることにゴールはないと信じるプロフェッショナル集団によって組織されています。
CEO ステファンフィルスマイヤー

手術関連製品

当社では、治療計画用ソフトウェアから、手術用ナビゲーションのソフトウェアとシステム、データ管理やデータ操作、術中イメージングに至るまで、術前から術中の各段階で用いる製品を製造し、統合化を進めています。製品の統合化により、患者データの量も複雑さも増している医療現場において、臨床医の方々がこのデータを十分に活用できるようになります。

画像誘導手術やコンピューター支援手術、ソフトウェア誘導手術とも呼ばれる手術用ナビゲーションは、カーナビや携帯電話のGPSのように、実際の患者の解剖学的構造に対する手術器械の位置関係を常に追跡し、リアルタイムでソフトウェア画面に表示します。

全プラットフォーム製品の核になるのは、ルーチンの術式と複雑な術式の両方に対応できるよう設計されたBrainlabソフトウェアです。直感的な操作を可能にしたインターフェースにより、画像誘導手術のワークフローをスムーズに操作することができます。Brainlabソフトウェアは一般的なツールを使用できるようになっており、執刀医がどのインプラントメーカーや器具メーカーを使用するかを選択できるオープン プラットフォームを採用しています。脳神経外科手術用ナビゲーション ソフトウェアも同様に、手術用顕微鏡の主要メーカーに対応する柔軟性を備えています。可搬型あるいは天吊り型のBrainlabナビゲーション プラットフォームと組み合わせることで、フルハイビジョン タッチスクリーンで視認機能やレジストレーション技術が利用できるようになります。

自動イメージ レジストレーションは最新の術中撮像データを用いて、短時間で患者レジストレーションを行うので、ナビゲーションを妨げることがありません。この機能により、手術の工程管理が迅速に行え、手術終了まで進捗状況を確認できます。

Brainlab Elements手術用アプリを利用することで、術前計画を立てる際に患者データを最大限に活用できるようになります。Image FusionやSmartBrushといった自動機能により、Elementsではさまざまな術式でインテリジェント プランニングを行うことが可能になります。

Curve™ナビゲーションシステムは究極のコマンド・コントロールセンターとも言える製品で、従来の手術用ナビゲーションをBrainlab情報誘導手術へと変貌させます。よりシンプルなナビゲーション システムをお探しなら、ミニマルなデザインでありながら柔軟性と効率性を兼ね備えた光学式のKICK、または磁場式のKick—EMがお選びいただけます。人工膝関節置換術および人工股関節置換術において、従来の外科手術用ツールを正確で再現性があり、インテリジェントなものに変更される場合、Dash® Smart Instrument Technologiesが最適です。

最新情報にリアルタイムでアクセスすることは、手術室を様変わりさせることでもあり、また日々の手術に欠かせない要素になります。Airo® 可搬型術中CTにより、外科的判断を下す場合や患者の状態を管理する場合、そういった情報を最大限利用できるようになります。

Buzz™システムは中央集約型の情報ハブで、複雑な手術室のデータ要件の効果的管理を簡便にします。コンピューターとIPをベースにしたこのシステムによって、手術室で必要な情報を効果的に扱えるようになります。

定位放射線治療/放射線治療システム製品

Brainlab定位放射線治療/放射線治療用のソフトウェアとハードウェアの両方で、がんまたは患者機能性疾患患者に対する治療計画、ならびに、モニタリングと放射線照射を行います。ソフトウェアとハードウェアには様々な種類があり、治療計画の最適化や、治療時に毎回、放射線を的確に照射するために必要になるモニタリングおよび照合の高機能なツールとして提供されます。

iPlan® RTソフトウェアは、高度で高性能なツールにより複雑な定位放射線治療の治療計画の可能性を拡大し、シンプルな臨床ワークフローを自動で行えるようになります。複数の照射技術の選択肢を通して適切な治療計画を作成できるようになります。

Brainlab Elementsはひとそろいの放射線治療計画ソリューションで、複雑な手順を踏まずにすべてのコンポーネント機能をシームレスで使用できます。モジュール型のため、日々の治療計画で決めた手順を効果的かつスムーズでシンプルに行えるようになります。診療科同士をつなぎ、放射線腫瘍科や脳神経外科といった異なる診療科で共同作業を進められる拡張性のある機能を備えています。

世界300施設を超える医療機関に導入されているNovalis® Radiosurgeryを利用することで、全身の中でがんおよび非がん性疾患に対し、非侵襲性あるいは低侵襲性*定位放射線治療が行えるようになります。Novalis Certifiedプログラムを通じて、外科医をはじめ医療従事者から患者、その家族に至るまで、医療機関が患者の安全性をどのように守っているか、また、どういった専門治療を行っているかをより深く理解できるようになります。Novalisを利用する脳神経外科医や放射線腫瘍医は、放射線治療の発展に貢献する医師から構成される世界規模のネットワークの一員であります。

Vero® SBRT(日本国内では三菱重工株式会社が販売)は、そのスピード、正確性、汎用性の高さで治療時間を短縮し、患者スループットを向上させ、患者のアクセスを増加させことで、体幹部定位放射線治療を新しい次元に導きます。Veroには何種類もの放射線治療テクノロジーを採用しており、撮像機能や患者の位置決め機能、画像誘導・画像確認、この種類の装置では初となるジンバル(首振り機能)機構を採り入れた照射ヘッドを備え、アイソセントリック照射とノンアイソセントリック照射の両方を行うことができます。また、強度変調放射線治療(IMRT)と画像誘導放射線治療(IGRT)の両方を組み合わせています。

ExacTrac®X-Rayは、放射線治療を行う間、患者位置のモニタリングを行います。体動や無意識な動き、呼吸による動きが原因で移動した腫瘍位置を検出し、医師の判断に応じてExacTracあるいはその他のIGRTツールを用い位置を補正することができます。患者体内の解剖学的構造に基づいてモニタリングするので、精度の高い位置確認を行えます。そのため、頭部の定位放射線治療では通常フレームを使用しますが、高精度なフレームレス ラジオサージェリーはフレームを使用しない治療を可能とします。

*特定の定位放射線照射では、医師の判断により低侵襲型の頭部用固定シェルを用いる場合もある。

情報と知識の共有

当社の患者データツールをご利用いただければ、治療ワークフローが簡素化するだけでなく、臨床医間の連携も図ることができます。

Quentry®は、当社が提供する画像共有とコラボレーション専用のクラウドサービスです。
セキュアな院内ネットワークの中であれば、医療機関やクリニック、撮像室など、どこからでも画像診断にアクセスして、管理や共有していただけます。

iPlan® Netは、1台のサーバーに様々な場所からアクセスして、同時にあるいは連続して治療計画を立てることができるプラットフォームです。異なる医療機関が相互利用することも可能で、診療科間で連携した治療も進めやすくなります。臨床医は時と場所を選ばず、オンサイトでもリモートでも、積極的に重要な治療手順に参加できます。

カスタマイズ可能なオプション機能を幅広く取り揃え、リソースやワークフローのニーズに対応しながら、Brainlabのテクノロジーは統合性を維持しています。治療計画や治療に関わるテクノロジーを進化させ続けることが、協力関係を築くことに結びつき、治療へのアクセスを広げ、治療の一貫性を高める機動力にもなっています。