Cranial 4Pi ImmobilizationMinimize movement, maximize precision

SRSマスクは、患者の快適性を考慮して設計された固定システムです。高い剛性を備えており、高線量・単回照射に対応する頭蓋内定位放射線治療に適しています。患者に合わせた熱可塑性マスクは三層構造で、目の開口部を備えた前部2枚のミドルマスク、トップマスク、カスタム設計のノーズブリッジ、後部のリアマスクで構成され、安定した装着と精密なフィット調整を可能にします。さらに、ExacTrac Dynamicのサーマル・サーフェスカメラとX線画像を組み合わせることで、患者位置のシームレスなトラッキングが可能です。

エクステンドマスクは、頸椎および頭頸部の症例において、患者を高い安定性で保持できるよう設計されています。肩部まで固定できる構造により、患者の安定性を高め、適切なポジショニングを支援します。このマスクセットには、頸椎の伸展に対応した専用形状のインレイが搭載されており、セットアップから治療、モニタリングまで、照射の安定性と画像取得精度の維持をサポートします。

軽量な治療用オーバーレイボードは、Varian® IGRT、Elekta iBEAM®、Qfix® kVue™、All-in-One kVue™など、主要な治療用テーブルトップとの互換性を考慮して設計されています。CTオーバーレイボードは、CTシミュレーションで一般的なテーブルトップに対応可能です。これらのオーバーレイボードは、既存の設備に容易に統合でき、安定性と精度の高い固定を支援します。

固定システムは、マスクの着脱を簡単に行える設計で、体重減少やむくみが生じた場合にも、迅速な高さ調整が可能です。マスクの高さは±2 mmの範囲で調整可能なシンプルな構造で、スペーサーを使用せずにフィッティングの微調整をサポートします。

モジュール式のヘッドサポートは、仰臥位の保持が困難な頸椎後弯症などの患者にも対応し、安定した体位保持を支援します。スペーサーやウェッジなどのモジュール部品を組み合わせることで、患者頭部の高さや支持角度を調整でき、症例に応じた柔軟な固定が可能です。さらに、インデクシングプレートにより、ヘッドレスト上の前後位置を複数の設定から選択でき、患者セットアップに柔軟に対応しつつ再現性を高めます。

SRSマスクとエクステンドマスクは、モジュール式ヘッドサポートセットと組み合わせて使用でき、治療中の安定したフィット調整を支援します。

オープンフェイスマスクは、閉所が苦手な患者や、頭蓋内治療において顔面の視認性が求められる場合に適しています。前面のオープンフェイスシート1枚と後部のリアマスクで構成され、解剖学的構造の画像取得に加え、体表面のサーマルトラッキングにも対応します。

ベーシックマスクは、全脳照射（WBRT）や緩和ケアなど、高い剛性を必要としない治療に適しています。成形のしやすさを重視した前面のクローズドフェイスシート1枚で構成され、快適性に配慮したインレイやクッションと併用が可能です。