iPlan CMF

Virtual Planning of Reconstructions

iPlan CMFは、顔面骨中部の再建術や腫瘍切除術の複雑な手術計画を立てる際に役立つ独自の機能を搭載しています。

iPlan CMFソフトウェアを用いた複雑なミッドフェイシャル部の再建術
シンメトリーなプレーンを用いたデータセットのアライメント

DICOMデータセットを簡単に位置合わせ

頭蓋顎顔面領域を対象にする術前計画では、データセットの正確な位置合わせが最初の重要なステップとなります。位置合わせしていないDICOMデータをiPlan® CMFにインポートし、事前に定義した面に基づいて位置合わせします。このように位置合わせをした面は、術前計画を立てる段階で、ミラーリングの役割を果たします。データセットのこのアライメントにより、1つの画面で患者の顔面の両側を比較できるようになります。

  • 正確に位置合わせできていない画像を補正
  • 対称面と比較して迅速に位置合わせ
  • セグメント化するために位置合わせした後、1つの画面で両側面を簡単に比較
解剖学的構造と術野における自動アトラスセグメンテーション

解剖アトラスに基づいたオートセグメンテーション

CMF手術計画用ソフトウェアを使用した場合に、最も時間がかかるのがオブジェクトのセグメント化です。iPlan CMFを利用すると、独自の自動Atlas Segmentation機能により、この作業にかかる時間を大幅に短縮することが可能です。解剖学的構造と手術部位の構造に基づいて、多数のオブジェクトを同時に選択することができます。選択したオブジェクトを数分以内に正確に、自動的にセグメント化します。

  • 解剖学的構造と手術部位の構造に基づいてリストの中からオブジェクトを選択
  • わずか数秒で自動的にセグメント化
  • Smart Shaper機能でさらなる3Dオブジェクト操作
健常部位から欠損部位へのミラーリング機能

一側性欠損専用のミラーリングテンプレート

一側性欠損の場合は、正常な側のテンプレートが利用できます。iPlan CMFを使用すると、セグメント化した正常な側の構造を欠損側へ簡単にミラーリングできます。ミラーリングした構造を欠損側の解剖学的構造に応じて操作し、配置することができます。

  • 正常な側の構造を欠損側へ高速ミラーリング
  • 解剖学的構造に合わせてテンプレートを簡単かつ正確に調整
眼窩メッシュなどの様々なSTLデータのインポートと、STL-Exportを用いた計画されたデータやオブジェクトのエクスポート

STLデータのインポートとエクスポート

CMF手術計画用ソフトウェアのiPlan CMFの重要な機能のひとつが、STLデータのインポートとエクスポートです。このソフトウェアを利用すると、STLデータをインポートして、正確なサイズと位置を確認することができます。STLデータ出力により、患者に合ったインプラントの作成や迅速なモデルを試作するために、オブジェクトや解剖学的構造をエクスポートすることができます。

  • 眼窩底に挿入するチタンメッシュといったインプラントの配置など、STLデータ出力でCMF手術をすべて計画
  • インプラントをバーチャル配置
  • 物理的モデルの代わりに出力したSTLデータで患者に合ったバーチャルインプラントを作成
しっかりと術前計画されたCMF DICOMデータによるナビゲーション

画像誘導ナビゲーション

ブレインラボのナビゲーションシステムを使用することで、術前計画と術中ナビゲーションの間のギャップを埋めることができます。手術中にすべての術前計画データにアクセスして、使用することが可能です。また、最終的に配置したインプラントの位置も、再配置した骨片も確認することもできます。画像の術中撮影や、術前計画に使用した画像データとのフュージョンを行うことで、最終的にどのようになるかを検証します。

  • iPlanで作成したオブジェクトをすべて、ナビゲーションシステムに転送
  • 腫瘍切除術や顔面骨中部の再建術といった手術にはフルフィーチャーセットを用意
  • DICOMデータや加工したDICOMデータをもとにナビゲート
  • ナビゲーションシステムを使用することで骨片やチタンメッシュ、インプラントの位置を正確に把握することが可能
  • Cアーム装置で撮影した術中の画像や画質をコントロール
  • ペイント機能で手術結果の記録が可能
元データを更新し、オーバーレイ表示された画像でナビゲーションできるペインター機能

術中にオブジェクトを画像表示

CMF手術における難題のひとつが、術前データや術前計画を用いてナビゲーションする際に、骨片やインプラントの位置を表示することです。バーチャルアナトミーを更新することで、該当するオブジェクトの実際の位置と表面を、キャリブレーション済みの器具を使ってデータセットに「ペイント」できるようになります。ナビゲーションシステムの画面に実際の位置を表示するので、必要に応じて術中に調整することもできます。

  • よりレベルの高い手術を実施
  • 加工したバーチャルオブジェクトの位置を表示
  • DICOMデータを追加しなくても、術中のバーチャルオブジェクトの位置と結果を検証
ナビゲーションソフトウェアは術中画像の自動フュージョンが可能です

術中画像でスピーディな検証

術中に画像撮影を行い進捗を確認することで、術後の合併症リスクや再手術の必要性を減らすことができます。ナビゲーションソフトウェアでは、術中に撮影した画像のデータを自動で術前画像に重ね合わせてフュージョン画像にすることもできます。ブレインラボのナビゲーションソフトウェアやBuzz™システムをナビゲーションシステムの拡張機能として使用すると、術前計画と実際のアウトカムを手術室で比べられるようになります。

  • ナビゲーションソフトウェアで術中データとのフュージョン画像を簡単に作成
  • 術前計画と最新のDICOMデータのフュージョン画像を術中に比較
  • より良い結果が出せるように手術をコントロール