スピーディーかつ直感的にセットアップ
Kick® EMは、磁場式ナビゲーションシステムを使用する、内視鏡下副鼻腔手術のために開発されたシステムです。非常にコンパクトなのでセットアップも簡単にでき、磁場発生装置、コネクションパネル、ディスプレイカートの3つのコンポーネントがシステムを構成しています。患者を適切にセットアップする際に用いるポジショニングプレートに固定されている磁場発生装置で、患者の頭の周囲に磁場を発生させます。
手術台にフックで固定するコネクションパネルは、トラッキング装置とナビゲーションシステムをつなぐインターフェースになります。セットアップから手術まで、工程ごとにアニメーションでガイドします。
- 広範囲をトラッキング
- 磁場発生装置は3か所に取り付けが可能
- 内視鏡にはHDビデオカメラをインテグレート
- インターフェースボックスは手術台のレールに取り付けられるので、より自由なセットアップが可能
- 滅菌ドレープで覆うことのできる21.5インチHDタッチディスプレイ
- コンパクトで優れた可搬性
スムーズなレジストレーション
ブレインラボのENT手術用磁場式ナビゲーションシステムにより、ワークフローに沿って、患者のレジストレーションを正確に行えます。EMポインターを用いたシンプルなレジストレーションにより、患者の皮膚反射を利用したサーフェスマッチングがスムーズに進みます。このポインターにはリモート機能が備わっているため、レジストレーションのすべてのプロセスをモニターに触れずに行えます。また、ヘッドセットやマーカーを用いずにCT画像やMR画像を登録するので、レジストレーションのためだけにスキャンする必要がありません。
- EMポインターで皮膚反射を利用したマッチングを迅速に実行
- 術前にランドマークを登録
- マーカーを使わないレジストレーションも可能
- 術中にランドマークを登録して位置精度を検証
磁場式の器具ナビゲーション
EM器具用アダプターを用いると、カーブ型とストレート型の両ポインターやさまざまな種類のサクションなど、ブレインラボ製か他社製かを問わず、使用する手術器具 ¹ をナビゲーションシステムで追跡することができます。器具先端のキャリブレーションは、フットスイッチを操作したりドロップダウンメニューから選択することなく、ブレインラボのENTナビゲーションソフトウェアで数秒で実行できます。
- EM手術器具用アダプターには他メーカーの器具類も取り付け可能
- 広いトラッキング範囲で器具類のトラッキングを最適化
- 再使用可能なリファレンス器具を使ってシンプルにインテグレート
- 器具は3点までなら同時使用が可能
- トラッキングしている器具間の距離を表示
- 専用のブレインラボ製ポインターチップとサクションでさまざまな術式に対応
高度な光学式ナビゲーションによるENT手術
ブレインラボのENT手術用ナビゲーションは、光学式システムも選択することができ、執刀医は手技にマッチしたトラッキングテクノロジーを使用することが可能です。
光学式ナビゲーションでシステムでは、ワイヤレスのハンドヘルド型レーザーポインターのZ-touch®を用いて、皮膚に触れずに高度なサーフェイスマッチングを行うことで、簡単かつ正確なレジストレーションを行えます。
当社製の光学アダプタークランプに、器具類のユニバーサルインテグレーションマトリックスを組み合わせることで、鼻用鉗子やサクション、マイクロデブリッダーやチューブ類といった器具をしっかりと保持して光学式ナビゲーションに利用できるようになります。
- 磁場式ナビゲーション/光学式ナビゲーションの選択が可能
- 3分以内にナビゲーションが実施可能に
- サーフェイスマッチングでのレジストレーション
- トラッキングしている器具同士の距離を表示
- Olympus PK diego®ダイセクターシステムと光学式ナビゲーションとをシームレスに統合
幅広い製品が併用可能
臨床現場で求められる正確さとスピードに応えるため、内視鏡下副鼻腔手術以外にも利用できる機能を備えた、カスタマイズ可能なENT手術用磁場式ナビゲーションソフトウェアパッケージをご用意しています。ENT手術用磁場式ナビゲーションでは、内視鏡ビデオの統合から手術計画ツールまで、次世代のテクノロジーへのシームレスなインテグレーションが可能です。診療科間の連携を促し、執刀医が患者のニーズに応えられるように、当社は製品の汎用性を高めることに取り組んでいます。
- 手術計画のフレキシビリティを最大化
- 手術用デバイスを迅速に統合
- Buzz™システムで機能が拡張
- 術中データを今後の治療に利用して脳神経外科や形成外科、放射線科との連携を強化
1 機器との互換性はキャリブレーション中に自動的に確認されます。